妄想猫 #04

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にゃんかっぷ

先日、静岡で見つけたカップ酒。

その名も「にゃんかっぷ」。

静岡県藤枝市の「志太泉(しだいずみ)酒造」という醸造所が造っているカップ酒らしい。それまで呑んだことがなかったけれど、デザインに一目惚れして購入決定。

デザインもいいけど、名前もいい。大事なことなのでもう一度いいますが、その名は「にゃんかっぷ」であります。

とある酒店で買ったのだが、店主はかなり無愛想なオジサンだった。無愛想なだけでなく、かなり人生にくたびれた感じでもあった。

オジサンは、レジを打つときに、商品名と値段をいちいち口にして打ち込んでいた。例えば

「ええ、開運の本醸造、1900円…」 といった感じだ。

だから、僕の選んだにゃんかっぷも、ちゃんと

「ええ、にゃんかっぷ300円」 と口に出していた。

それは実に微笑ましい光景であった。

後日、志太泉酒造のサイトで知ったのだが、このネーミングの由来も面白かった。

カップ酒といえばもっとも知られているのが「ワンカップ大関」。その「ワン」の意味は一合入りだからワンかもしれないが、ひょっとしたら犬の鳴き声のワンかもしれない。

だとすると、われわれが造るべきカップ酒の名には猫を起用したい。猫といえばニャン。つまり「にゃんかっぷ」でなければならない。

酒蔵にとって、猫は昔から大切なパートナーだ。なぜなら、蔵の米を狙うねずみを撃退してくれるからだ…。

要約するとそんな由来なのであります。にゃんと素晴らしい由来ではないか!

ということでみなさん。静岡に行ったらぜひ探してみてください。

Text by 黒川勇人(缶詰博士)

kurokawa

「缶詰博士」(公益社団法人日本缶詰協会公認)としてテレビ・ラジオ・雑誌・新聞など様々なメディア出演や執筆活動で活躍。現在までに世界46カ国を取材。数千缶の缶詰を味わっている。もちろん、ペット用の猫缶に関してもオーソリティ。大の猫好きだが、今は一緒に暮らす猫は居ず、猫との暮らしを妄想する日々。