妄想猫#8 

donald

 

ちゅ〜るの話

 

キャットフードと言えば「ちゅ〜る」であります。

夢中になって舐める様子が、あまりにも愛らしいから、思わず何回もあげてしまう人が多いとか。

でも、いなばさんが申すには「1日にあげるのは4本まで」だそうで。

あれはおやつであって食事ではない。かりかりなどの食事にプラスする、ちょっと贅沢なおやつである、と申しております。

 

それにしても、ちゅ〜るに対する猫の夢中っぷりはすごい。

熱狂とか、惑溺とか、そういう言葉が浮かんでくる。

どうしてあれだけ夢中になるのか、いなばさんに訊いてみると

「判りません」

とひと言(笑)。

それに加えて

「個人的には、おそらく香りじゃないかと思いますが」

ともおっしゃる。

しかし香料を加えているわけではないから、純粋にまぐろや鶏ささみの香りが活きているということだろう。

 

それよりすごいのは、包装をチューブ状にしたことだ。

封を開け、上から差し出せば、猫は顔を上げて舐める。

当たり前のことだが、これがすごい発明なのだ。

 

普段の食事(かりかりでも缶詰でも)では、猫は器に向かって顔を下げているから、写真を撮っても顔が見えない。

それに対してちゅ〜るは、上を向いてくれるから、可愛らしい写真がどんどん撮れる。いわゆる“インスタ映え”するんであります。

ちゅ〜る最大の魅力はそこだと思うんであります。

 

今でもいるのか?

 

 

Text by 黒川勇人(缶詰博士)

kurokawa

「缶詰博士」(公益社団法人日本缶詰協会公認)としてテレビ・ラジオ・雑誌・新聞など様々なメディア出演や執筆活動で活躍。現在までに世界46カ国を取材。数千缶の缶詰を味わっている。もちろん、ペット用の猫缶に関してもオーソリティ。大の猫好きだが、今は一緒に暮らす猫は居ず、猫との暮らしを妄想する日々。