猫丸庵な日々 第6回

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どうも、タンタンです。 今回は、“猫之進(ねこのしん)”さんのことを紹介するね! 実は僕…猫之進さんに会ったことがないんだ。 女将さんが言っていたんだけど、僕が猫之進さんに似ていたから、僕らを育てようって決めたんだって。 だから、会ったことはないけれど、僕にとって大切な存在なんだ!

トップの写真が猫之進さん。 カッコイイ! でも…でもでもやっぱり僕には紹介できないから、今回は女将さんに書いてもらうね! 僕はひと休みして、女将さんにバトンタッチしまーす!

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どうも、猫丸庵の女将です。 【猫丸庵な日々】を観てくださり、ありがとうございます。 猫之進のことは、進(しん)ちゃんと呼んでいたので、そう書きながらお話しますね。

と、その前に… 私が沖縄で営んでいる猫丸庵の紹介をさせてください。 猫丸庵は、店内にうちの動物家族がいるので猫カフェとしてオープンしたと思われがちなお店ですが、実は違いまして…、私の親友の“猫丸かおる”という造形作家が2011年に他界いたしまして、作品をより多くの方に観てもらいたいという気持ちから始まった“猫丸かおる”のギャラリー喫茶であります。 そして、今日ご紹介いたします進ちゃんは、かおる先生の愛猫でございました。

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他人慣れしていない猫でしたので、オープン当初はお店に顔を出さない隠れ猫でして、お客さまから「猫はいないんですか?」と聞かれ、チラっと連れて来ては自宅スペースへ逃げ帰る、といった状況でしたが、次第に慣れてきて、子供にも撫でられても動じない看板猫として、私と一緒にお店に出てくれました。

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その後、トトラが我が家に迷い込んできて、トトラを可愛がって育ててくれて、その性格は更に穏やかになっていきました。 進ちゃんと、ほぼ同じ時期に我が家にやって来た犬のサンゴとも、仲良く暮らしてくれました。

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トトラの後にやってきたシロとも・・・(笑)

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かおる先生を失って、ぽっかり空いた私の心の穴を、優しく癒してくれたのは紛れもなく進ちゃんでした。 “もしかして、かおる先生って進ちゃんに宿っている?”と何度も感じるほど、私を見守ってくれていました。

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私にだけ抱っこされて、どの子よりも私にベッタリ。 二人っきりになると甘えん坊なそぶりを見せて、他の人の前ではかっこつける、ツンデレな猫でした。

お客様から愛され、猫が嫌いと言っていた方が、昼寝をしていた進ちゃんを見て「猫になりたい…」と つぶやいた時にはヨッシャー!と誇らしくなりました。(笑)

そんな私の自慢の進ちゃんは、今年の8月に病気でかおる先生の所へ先立ちました。 かおる先生とは3年、私とは5年暮らしてくれました。

かかりつけの病院から、精密検査ができる病院へと転院したものの、精密検査を受ける直前に容体が急変し、明日まで持たないだろうと言われ、ならばと家に連れて帰ったら、スタスタと自力で歩き(病院ではICUにいたのに?!)水を飲みに行きトイレへ… その後、一か月間、フラフラしながらも常連さんがいらっしゃるとお店にも出て顔を見せる姿にはビックリしました。 自力で食べてくれないから、何か月もご飯は強制給餌だったけど、最後にカリカリを勢いよく食べてくれて嬉しかった… 最後まで、寝たきりにならないで、最期の姿を見せまいと歩いて別の部屋に行った進ちゃん。 虫の知らせか?私は後をつけてしまい、でも、そのおかげで最期に抱きしめることが出来て、私は幸せでした。

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進ちゃんを失って、夜な夜な似たような子猫を探しに行ってしまう私がいました。 そんな私のところに偶然やって来たお客様からのタンタンとドンドンの里親を探しているというお話。 進ちゃんが亡くなった頃に生まれた命… 里親募集の子を迎え入れることを今まで拒んでいたのですが、タンタンがどことなく進ちゃんに似ているということもあり、縁を感じて初めて決心しました。

そして、その後に出会った黒丸子… まるで、進ちゃんが「子猫が3匹もいたら忙しくて、俺様のことでメソメソしている場合じゃなくなるはずにゃ!」と送り込んだような気がしてなりません。

進ちゃん、ありがとうね。 もう大丈夫だから! これ以上は送り込まないでね、無理だからっ!!


 

次回はタンタンに書かせますね。(笑) ご愛読いただき、誠にありがとうございます。 猫丸庵の女将でした。

Text by 五十嵐初代(猫丸庵の女将)

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沖縄県中城村にある喫茶店「猫丸庵」の女将と申します。5年前に親友の忘れ形見の猫が我が家へ…猫5匹と犬と母と暮らしております。

http://nekomaruan.com/